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一度に多人数の胎児を妊娠する多胎妊娠

不妊治療では排卵誘発剤を使用することが多く、その結果として、一度に多人数の胎児を妊娠する傾向が増加しています。

多人数の胎児を一度に妊娠することを「多胎妊娠」といい、二人の場合は二胎、三人の場合は三胎と呼んでいます。
自然妊娠によって多胎妊娠することもありますが、不妊治療が一般的に行われるようになってから、この多胎妊娠の割合が増えており、1984年からの10年間でみると多胎妊娠の発生率は、1.2〜4倍にもなっています。(二胎妊娠〜五胎児妊娠)
さらにここ10年でみると、発生率は更に増えています。

多胎妊娠は様々なリスクが潜んでおり、母体にとってみれば決してよいことばかりではありません。元々1人の胎児を宿すことも母体にとって負担のかかることですから、それが二人、三人ともなれば尚更です。

排卵誘発剤は卵子の発育を促進させることを目的としていますが、卵巣の状態によって卵胞の発育が非常によくなることがあり、それによって多胎妊娠する可能性が高まります。
そのため最近では、卵胞の発育状況を観察しながら、ときには不妊治療を中断するといった判断もされるようになってきました。

また、多胎妊娠になる原因にはほかにもあります。
それは、体外受精を行う際、妊娠に成功する割合を高めるため、胚を複数個、移植するケースです。複数個の胚を移植することで、妊娠する確立も高まりますが、同時に多胎妊娠の確率も高まるのです。

このようなリスクをコントロールするため、一度の治療で移植できる胚の個数は3個まで、と日本婦人科学会によって定められています。

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