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減胎手術はまだ研究段階にあります

不妊治療をした結果として多胎妊娠になった場合、減胎手術を行うことがあります。
これは、母体、胎児双方に起こりうるリスクから判断しますが、減胎手術をした際の影響が現時点では明らかにできていないため、減胎手術をすること自体にもリスクが潜んでいる可能性があり、慎重な判断が要求されます。

現在、減胎手術として一般的に行われている方法は、妊娠9〜12週目くらいの妊娠初期に、直接針を胎児の胎嚢に刺し、化学薬品を注入することによって減胎します。
減胎された胎児はそのまま体内に残り、自然に母体に吸収されていくことがほとんどですが、場合によっては流産という形をとることもあります。

さらに残った胎児については、基本的には悪影響は無いと考えられていますが、現時点では、まだ研究中であり、完全にリスクが払拭されているわけではありません。
そのため、日本婦人科学会では、基本的には減胎手術を禁じる方針を打ち出しており、実際に減胎手術を行う病院は限られているのが現状です。

このような状況の中、最近では、多胎妊娠を極力避けるような不妊治療が行われるようになってきています。
また、排卵誘発剤の投与や顕微授精はしない、という病院も増えてきました。

特に妊娠しにくい高齢になるほど、人工授精といった多胎妊娠になりやすい不妊治療を選択するケースが多いため、多胎妊娠や流産の可能性を十分に理解しておくとともに、病院を決める際にも、希望の治療方法が受けられるかどうか、確認しておくことが必要です。

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